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昨日、ビートルズが来日時に宿泊したキャピトル東急ホテル(旧東京ヒルトンホテル)が閉館した。永田町の再開発計画によるものだそうだが、寂しい限りだ。ビートルズ以外にも、ミュージシャンではクラプトンやマイケル・ジャクソンなどが宿泊したことで有名。ツェッペリンに至っては、館内で大暴れして出禁をくらったらしい。
昨年からは、ビートルズが宿泊していたプレジデンシャルスウィートが、期間限定で一般客も宿泊可能となり、日本のビートルマニア垂涎の的に(ただし1泊10万円ナリ)。 実は11月閉館を知って、僕も今年8月に宿泊してきた(もちろん、スタンダードルームだけど)。実際に宿泊して分かったのだが、このホテルは非常に昔ながらの良さを持っていた。シンプルでありながら、昭和のモダンをそこはかとなく感じさせる佇まい。従業員も控えめながら、プライドを持って接客にあたっていることが十分に感じられた。 事実、ビートルズの共同記者会見が行なわれた「真珠の間」を見学させてほしい旨、コンシェルジュに伝えたところ、とてもていねいに案内してくれた。ホールの責任者らしき方も、記者会見の状況などを説明してくださって、個人的に大変感動した。 しかし、そのホテルがもう無くなってしまうのである。ビートルズが唯一の来日で宿泊したホテル、それだけで大変価値のある場所なのに。あの日、あの時彼らの存在を見守っていた空間が、跡形も無く姿を消してしまうのだ。思えば、バブル崩壊以降、こんなことがあちらこちらで繰り返されてきたのではなかったか。 閉館直後のホテル玄関前を訪れ、彼らが滞在していた部屋を見上げて「LOVE」を聴いた。2006年11月30日 キャピトル東急ホテル閉館。 P.S. もし何か心に惹かれるものがあった方は、以前紹介した「ビートルズ大学」の 第6章「ビートルズ来日のすべて」をご覧ください。 #
by ofsongs
| 2006-12-01 00:33
| diary
今朝、新聞を読んでいたらこんな記事を見つけた。
http://www.asahi.com/culture/update/1104/001.html ジャクソン・ポロックの作品が164億円で落札されたというニュース。 しかも落札された絵は、かつてストーン・ローゼズが「Going Down」という曲の中で、「She looks like a painting Jackson Polloch's No.5」と唄っていた「No.5」ではないか!! ジャクソン・ポロックの奇人ぶりについては、映画「ポロック 2人だけのアトリエ」を観れば明らかだが、制作者の意図や思いとは無縁のところで、死後このような形で商売に利用されるとは、なんとも複雑な気持ちになる。 http://movie.goo.ne.jp/contents/movies/MOVCSTD4089/ #
by ofsongs
| 2006-11-04 11:50
| diary
今年で結成35周年を迎えたSPARKSをのライブを、時代祭まっただ中の京都で観てきた。
個人的にSPARKSにはかなりの思い入れがあった。 さらに以前から「京大西部講堂に行ってみたかった」ところへもってきて、日曜日開催の偶然が重なっての京都行きだった。 結果として、生涯忘れられないライブのひとつになる、そう実感するに値する素晴らしい時間を過ごせた。 ライブは2部構成で、1部は新作「Hello Young Lovers」をフル演奏するもの。そして2部が過去の代表曲を惜しげもなく披露する「SPARKS plays SPARKS」。 実は、新作を十分に聴き込む時間がなかったので、1部が始まるまでは正直不安な気持ちもあった。しかし、映像を効果的にシンクロさせたうえで、曲のイメージを伝えてくれるので、無理なくライブに入り込むことができた。 全体として、ロンとラッセルの2人が映像に絡みながら、パフォーマンスのように演奏が進んでいく。新作でありながら、過去の彼らの曲のエッセンスがそこかしこに散りばめられていて、SPARKSマニアの僕はテンション上がりっぱなし。アルバム1枚全10曲があっという間に終わってしまった。 15分の休憩をはさんで、お待ちかねの第2部「Its’ A Sparks Show」がスタート。70年代末にジョルジオ・モルダーと組んでいた頃のディスコサウンド全開の曲、デビュー当時のオペレッタ風の曲と、バラエティに富んでいながらも、どの曲も「やっぱりスパークス」としか言いようがない統一感に裏打ちされていた。 会場内は幅広い年齢層のスパークスファンが集まり、代表曲のイントロで歓声が上がるなど、ものすごくいい雰囲気にあふれていた。 だから、代表曲中の代表曲!「This Town Ain’t Big Enough For The Both Of Us」と「Amateur Hour」の2連発では目頭を熱くする人多数(もちろん僕もそのうちのひとり)。僕の近くの男性なんて号泣といってもいいくらい感激していた。 SPARKSのすごさは、時代ごとに今のサウンドを取り入れながらも、決して過去の曲が古臭くならずに最新の曲と違和感なく聴けるところにある。来日公演のフライヤーにあった「みんなスパークスを聴いていた」って文句もダテじゃない。 正直、マニアックな人たち以外の知名度は低く、聴いたことがない人も多いと思う。けれど、このブログをのぞきに来る人ならば、聴けばきっと好きになるハズ。ぜひこの機会にSPARKSを体験してみてほしい。 来日公演のHPが充実しているので、興味をもたれた方はご覧ください。 http://www3.tky.3web.ne.jp/~gamakazz/sparks/index.html #
by ofsongs
| 2006-10-24 15:21
| live&festival
久々に、心を揺さぶられる映画と出会った。
それが、現在ライズXで公開中の「悪魔とダニエル・ジョンストン」。 http://www.cinemarise.com/ 実在する孤高のアーティストの半生を描いた作品だ。 彼についてまったく知識がなかった私は「おもしろい」という評判を聞いても半信半疑だったが、ダニエル・ジョンストンのあまりに破天荒な才能と生きざまが画面いっぱいに溢れていて、ぐいぐい惹き付けられてしまった。 彼は音楽だけでなく、美術の世界でも才能を開花させているのだが、一方で精神を病んでいて、精神病院への入退院を繰り返している。 それだけにその発言は支離滅裂ながら、彼の書く詞はギリギリの切実感から生まれているため、聴く者の心を激しく打つ。 救いを求める人がいて、手をさしのべる人がいる。それでも、救われない魂のとてつもない暗闇をかいま見て、やりきれない気持ちになってしまった。 この作品を観て改めて、アーティストたちの「表現せずにはいられない」衝動の強さと、表現することによって却って追い込まれてゆく精神の脆さ、運命の皮肉にあらためて感じ入ってしまった。 #
by ofsongs
| 2006-10-24 15:08
| movie
ネット上での評判を見てると賛否両論、それも否の意見が多かった今回のPrimal ScreamのTour。実際行ってみたら、たしかにそういう意見が出るのも止むを得ないという内容だった。
生音のロックンロールに回帰した新作の作風とサポートギタリストにLittle Barrieのバーリー・カドガンを迎えたことから、「Give Out ~」や「Screamadelica」の曲を織り交ぜつつの完全新作モードのセットリストになるかと思いきや、普通に近作からの曲を満遍なくプレイするセットリストだった。これが、自分としてはかなりマイナス。何故ならどう考えてもバーリー・カドガンの弾くギターの質は、明らかに「Vanishing Point」~「XTRMNTR」~「Evil Heat」の曲にはあってなかったように思えた。それが全ての原因では無かったのだけれど「Kill All Hippies」、「Swastika Eyes」、「Kowaisk」あたりの出来はかなり酷かった。新作や「Give Out ~」の曲の時の出来が良かっただけに、尚更無理して直近の過去の作品からは演奏しなくても良かったのでは?という気がしてならない。 新作「Riot City Blues」の出来が素晴らしくて期待して行ったのにも関わらず、自分としては消化不良な内容だった。残念。 #
by ofsongs
| 2006-09-24 12:06
| live&festival
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